ポジショニングの重要性と練習の優先度について


ポジショニングの重要性と練習の優先度について

今日は柔術を始めたばかりの人向けに、効率よく強くなるためにポジショニングの重要性と練習における優先度について書きたいと思う。
柔術論を語る暇があるなら練習しろ、とか言われそうだが(笑)白帯だからこそより初心者に近い目線でものを捉え、参考になる考えをシェアできるかなと思った。ちなみに僕は大会に三回ほど出場しているが、どれも決勝で負けてしまっている。次こそは優勝するために日々淡々と練習に励んでいるのだ。

それではまずはポジショニングの重要性から説明する。柔術の攻防をフェーズごとに分けてみよう。

ポジショニングの重要性について
柔術の試合は、選手同士が対峙してからどちらか一方が負けるまで主に三つの段階を経る。

立ちの攻防(テイクダウンor引き込み)
上下の攻防(一方が上からパスガード、もう一方が下からガードワーク)
攻守の攻防(一方が有利なポジションから極めを狙う、もう一方は不利なポジションからの脱出を試みる)

上下や攻守が入れ替わったり、例外として途中でカウンターが決まる事もあるが、基本的にはこの一連の流れに沿って試合は展開する。
そして有利なポジションを取ることが、試合に勝つために一番重要なことである。
その理由は

【技が圧倒的にかかりやすくなる】
基本的に不利な体勢からカウンターで極め技を狙うのは難しいのと、ほとんどの技が有利な体勢からでないとかけられない。
【ポイントが取れる】
実際試合が極め技一本で終わることは少なく、大体がポイントで決まる。なので有利なポジションを取る度にポイントを積める。

では有利なポジションとは?各ポジションの特徴とかかりやすい極め技を見ていこう。
優先度順に以下↓

~4点~
①マウント / 馬乗り。有利ではあるが、不安定なためキープするのは容易ではない。
    技…腕十字、三角絞め、クロスチョーク(十字絞め)など。
②バック / 相手の背後を取っている状態。有利な上に安定もしているので絞め技も狙い易い。
    技…バックチョーク(裸絞め)、カラーチョーク(送り襟絞め)、腕十字など。 
 
~パスガードからの移行で2点~
③サイド / 横四方、一番安定したポジション。他のポジションにも移行し易い。
    技 …V1アームロック(腕搦め)、キムラ(後腕搦め)、ベースボールチョークなど。
④ケサガタメ / 袈裟固め、多くの極め技があるが返されたりバックを取られる危険性がある。
    技…腕ひしぎ、肩固め、横三角など。
④ノースサウス  / 上四方、横四方と似ていて安定したポジション。
    技…キムラ(後腕搦め)、腕十字、胸固めなど。
⑤ニーオン / 膝を相手の腹の上に押し付けた状態、動きのある展開ができる。
    技…腕十字(左右どちらも)、ベースボールチョークなど。

練習の優先度について
有利なポジションを取ることがどれだけ重要なことか分かっていただけただろうか。とにかく自分が相手より有利な体勢にいなければ勝つことは難しい。

当たり前とはいえば当たり前のことだが、意外と練習の中で意識できている人はそう多くないと思う。特に白帯初心者は極め技に固執して、ポジションニングをおろそかにしている人が多いと感じる。

確かに始めたばかりの頃は何もできず、ひたすらサイドやマウントを取られてうんざりしてしまうかもしれない。運良く有利なポジションを取れても、嬉しさのあまりすぐに極めを狙いにいってしまい、キープを疎かにしてしまうのも仕方がないのかもしれない。

ただそこでハヤる気持ちを抑え、重心の位置や手足の配置に細かく気を配っていくことで、全身を使った力の伝達能力やバランス力がついてくると思う。結果的に極め技の向上にも繋がる。そしてこのポジショニングを意識した練習は自制心の訓練にもなるので、より冷静に動けるようになり相手によって(女性や子供、年配の方など)加減ができるようになると思う。


以上でポジショニングに関する話は終わりだが、あくまで個人的な意見なので自分の思うように練習するのが何だかんだ一番良いと思う。ではまた。

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